誤った用語#1ギガ

携帯電話などを買うときにギガという言葉を聞いたことがありますよね。実はこの単語かなりの問題児なんです。なぜ問題なのかまとめてみました。

ギガの由来とは?

ギガというのは単位の接頭語のひとつです。接頭語というのは「kg」でいう「k」、「μm」でいう「μ」の部分です。kmを例に表すとSI単位系(基準の単位を決める)で定義されたmの長さのk倍であることを示しています。kは1000であるので1mの1000倍が1kmとなります。
話は戻ってギガです。ギガはGという接頭語で10^9を表します。

1,他の単位との判別ができない

先程も書いたように俗語として接頭語のみで話をすることがあります。キログラムをキロと省略したりすることです。キログラムもキロメートルもキロメートル毎時もキロと略しますが通常、話の文脈からどの単位を使っているか判別できるため特に問題は生じません。
しかし、ギガはどうでしょう。通常、情報量の単位としてGByteとGbitの2種類を使います。これらは全く異なる大きさを表しますが情報量の単位としてどちらも使われています。そのためギガと略すと混用されているどちらの単位を示すのかわかりません。両者には8倍の差がありますのでとても誤差では済まされません。

2,教育的な問題

ギガと聞いてもとの単位がわかる人はどれだけいるのだろうか?ほとんどいないだろう。しかし、キロと聞いたらキログラムやキロメートルともとの単位がわかる人がほとんどだろう。
これは略称が先行して広まってしまい本来の単位が伝わらなかったためです。これは教育的にはどうなのでしょう?中身のない情報を覚えるのはよくないと思います。


3,まとめ

俗後が先行して広まったせいで意味を分かってもいないで使う人が多いギガ。もうちょっと携帯電話会社の人も説明してもいいと思います。


ではまたー

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